原田マハさんの本が好きで、手当たり次第読んでいます。
独立記念日は、本屋さんで見かけ「そういえば読んでなかったな」と気軽な気持ちで手に取った本。
これが、やはりというかさすがというか、とにかくよかった。
やっぱり原田マハさんの物語が、文章が好きだなと改めて思う本だった。
表紙も素敵。
独立記念日は、24の短編からなる一冊。
ほんの日常なんだけど、当事者にとってはとっても大事なことだったりして、身近なんだけど遠い話のような、でもやっぱり自分だったら?と思わずにはいられない、なんだかとても心にくる本でした。
最初の一編を読んだのはケーキが美味しいカフェでした。
お店にいった目的はケーキを食べることだったのに、一編目が良すぎて夢中になってしまって、ケーキが脇役になってしまった。
独立記念日を読み進める中で日常の中にいかに大切なものが溢れているかを実感しすぎてしまって、世界の辛いニュースを見て、珍しく不安で寝られなくなったりもした。笑
でもその寝られない夜に最後の一編を読んで、温かい気持ちになることもできた。
鼻水をかんだティッシュをそのままにして寝てしまって、朝先に起きた夫に心配された。
私は特に「まぶしい窓」が好きでした。
話の内容とは少しズレるけど、小学生の時に下校して家につく時間になったら母がいつもトイレの(笑)小窓から私が帰ってくる姿を見て微笑んでいたのを思い出した。
母は友達と仲良く帰ってくる姿が見えると嬉しいと言っていたな。
悩みや苦しみは尽きないけど、大事なものに目を向けながら生きていこうと思える本でした。
ありがとうございました。